企業理念

大切なのは「つなげる」こと

技術の進歩は目覚ましいものです。私は、学校を卒業後、ずっと測量の仕事を続けてもう40年になりますが、駆け出しのころと今とでは、ずいぶんと仕事の仕方が変わりました。以前は、現場で測ったデータを元に、自分でポケットコンピューターで計算しながら下図を描き、図面担当者に渡してトレースしてもらってました。その人が書く字がとても綺麗で、昔の図面を見ると今でもすぐに創和測量の仕事だとわかります。

それが今では、測量機械やソフトウェアの「この値を入力してください」というガイドにしたがってキーを叩いていけば、均一な図面がすぐにできあがるようになりました。これ自体はとても素晴らしいことです。コストやスピードを考えると、断然今の方が良いわけですが、ただ応用が効きにくい場合があります。

たとえば昔は、間違った値のまま図面担当者に渡すと、現地に一度も行ってないのに「一木君、これ違っていないか?」と正されたものです。けれども機械の場合、よほどおかしな値でないかぎり、そんな判断はしてくれません。うまくいっている時は、「機械の助けがあると、こんなにもはかどるものか!」と驚くのですが、ひとたびイレギュラーなことが起きると、根本原理がわかっている人が関わっているかどうかで、問題解決までの道のりに、ずいぶんと差が出てきます。

機械の性能が急速に上がっている今が
「つなげる」正念場

当社は技術に誇りをもっている会社ですが、機械の性能があがり、人をアシストする場面が多くなっている今だからこそ、測量という業務の根本原理を身につけ、社会人としての対応がきちんとできる人間が育つ環境を整えることが、重要だと考えるようになりました。

今の40代以上は、自分で図面をつくっていた経験があるので、トラブルに対処する能力が高いです。けれども今の若い人はいきなり高性能な機械を使うので、よほど意識していないと応用力を身につけるのにとても時間がかかってしまいます。

「技術の継承の大切さ」とは、それこそ何百年、何千年も前から言われてきたことだと思いますが、自立的に動作するコンピューター制御の機械の存在感が増している現代ほど、世代を越えて「つなげる」ことの意義が増している時代はないのではないでしょうか。技術の橋渡しができるギリギリの時代が、「今」なのだと思います。だから「つなげる」ということが私の、そして会社のテーマになりました。

「つながる」ことの幸せ

しっかりと技術が身に付き、必要な判断力、問題解決能力を持って仕事に臨むと、満足感がまるで違います。仕事での満足感は、その人が幸福な人生をおくれるかどうかにも、深く関わっており、社員全員の幸せのためにも、きちんと「つなげる」ことをしていきたいと強く思っています。極端な話、ある社員が、なんらかの理由で退職するようなことがあったとしても、創和測量にいる間に、他社からこぞって求められるような人材に成長でき、生活がつながっていくのならば、こんなうれしいことはありません。

そして「つなげる」というのは、「技術の継承」だけを指すのではなく、お客様や、仕事で関わる他業種の方たちと「気持ちをつなげる」ことも意味します。それができてこそ一人前の社会人。創和測量で働くことで、共に成長していきたいと願っています。

創和測量社長 一木通夫